『人生の旅をゆく』

人生の旅をゆく

人生の旅をゆく

97年〜06年に、いろんなところで書かれたエッセイを1冊にまとめたものです。
  
小説もすきで、出版されているものは、ほぼ読んだと思います。
今回のエッセイ集でも、今までのエッセイでも、小説でも、
よく書かれているのが「今は今しかない」てことです。(たぶん)
  
時間は流れていくもの。
同じ“ような”1日があったとしても、まったく同じ1日は2度とこないもの。
  
みたいなことを、ホントによく書かれています。
これが、よしもとばななさんの一貫したテーマなんだろうか。
あたしの稚拙な読解力から察すると。
  
あたりまえのことですが、2007年6月7日は今日しかなくて、
今日のこの感じ(気持ちや考えてることや周りの状態や環境や天気が
合わさってつくりだすこの感じ)も、
今しか感じられないものなんだなぁー、と
ばななさんの作品を読むたびに思います。
  
惰眠を貪ってばっかりじゃダメなんじゃないか、あたしよ。とも思う。
それでも寝てしまうけども。
  
12年間飼ってた愛犬ラブ子が亡くなる直前のお話は、
うちのメリーの最期と時期が重なってるのもあって、涙がでます。